無計画計画

手品をやってる人のブログ。座右の銘は「毎日がエブリデイ」。これに勝る強烈な個性を私は未だかつて聞いたことがない。

外山滋比古『失敗談』を読了。

こんにちは、くりの りくです。

就活に失敗したり、事業に失敗したり、恋愛に失敗して、くよくよしている人は、読んでおいて損はないといえる本を見つけました。


その名も外山滋比古『失敗談』。
それについて、備忘録としていくつか書き記しておきます。

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外山滋比古氏といえば、『思考の整理学』の著者。

このおじいちゃん、1923年生まれということなので、今現在94歳。
つまり、この著作の出版時には、齢90歳ということになります。元気なおじいちゃんですね。


本書は、タイトルの通り、失敗について説かれた文章です。


失敗を恐れるな。失敗することで人間は成長をしていく。
失敗しても、そこから掴み取るものは大きい。


というのが外山おじいちゃんの主張です。
自身のそれまでの体験から、紡ぎだしていったであろうこの哲学。
それが言葉に力を持たせ、人々を納得させます。かっこいいおじいちゃんです。
私が書いても、ぺらぺらな言葉にしかなりません。



まあとにかく、失敗を価値あるものにするかしないかは自分次第ということです。
もし失敗して大ダメージを受けたら、良薬口に苦しという言葉を思い返してみるといいかもしれませんね。



一般的に、失敗というものは、負のイメージがつきまとうものです。
中には、失敗をすることに、強烈な負のイメージを持つ人もいます。
就活に失敗して、自殺してしまった若者、なんて話も最近ちらほら聞きます。

それくらいで…なんて赤の他人は思うでしょうが、
当人からすると、その失敗は、とてつもなく大きな事なわけです。もう挽回する気も失せてしまうのでしょう。これは、今の若者のメンタルの問題というよりは、社会全体の雰囲気・流れの問題だと思います。
死ぬっていう選択肢が案外簡単に目の前にぶらさがってる状態なら、死んでしまうのも致し方ない。


けれど、大体の失敗なんて、俯瞰的にみれば、エスカレーターにうまく乗れなかっただけなものです。
今の教育システムの結果、みんな周りと足並みそろえていかないと極端に不安にさせられるよう訓練されていますが、
言ってしまえばそれは植え付けられた固定観念です。


足並みそろえるのってそんなに大事なことでもないのでは。

周りとルートが外れたなら、それはもうそういう運命です。
受け入れて、進んでみましょう。
そうして、おかしなところに辿り着くのもまた一興。

とにかく、失敗しても腐らぬような精神性でいたいものです。


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外山滋比古『失敗談』(東京書房、2013年)

肩の力を抜いて書かれたとても読みやすいエッセイです。

自身の失敗談やシャープの早川徳治氏や2012年に天皇陛下の手術の執刀医となった天野氏のエピソードなど、
なかなか興味深い失敗エピソードが紹介されています。

人間の成長に、失敗はどうしたってつきものです。
「失敗」についての視野を広めるために、是非一読してみてはいかかでしょうか。